盗難を防ぐ方法

自転車盗難のタイプ

最初に自転車の盗難について述べていきたいと思います。自転車の盗難には大きく分けて3つのタイプがあります。

まず一つ目が「足代わり」です。歩くのがめんどくさい時などに一時的に使用するために狙われます。駅周辺の路上駐車やコンビニ・スーパーの店先などでよく盗まれます。狙われる自転車は盗みやすい自転車です。鍵をかけていなかったり、簡素な鍵だったりするタイプです。また、盗む方も多少罪の意識があるのか、高級なものや新しい自転車よりも、低価格で古びた自転車が狙われる傾向にあります。このような自転車は鍵も簡素な場合が多く盗みやすいようです。電動アシスト自転車は鍵がしっかりしていることと、高価なため多少の罪悪感が働くためか、あまり狙われないようです。

2つ目が「利用目的」です。盗んだ自転車をそのまま利用する場合と、部品を外して利用する場合があります。
まずそのまま利用する場合ですが、電動アシスト自転車の場合、2014年現在では、まだ目立つということと、別途充電器必要なため割合としては少ないようです。
部品を利用するケースはスポーツ車で多くなっています。スポーツ車には高価な部品が付いていることがあり、これを外して流用します。部品には防犯登録や個別のシリアル番号等がない場合が多いので、バラしてしまえば盗難品とはわかりにくくなります。電動アシスト自転車では、バッテリーが狙われる場合があるようです。

3つめは「転売目的」です。高級自転車が狙われます。最初から転売を目的としたプロ集団が高級自転車を物色して、トラックや専用工具などを使って自転車を運び去ります。高度な知識と専用工具を使うので、鍵を増やすなどの対策をとっていても盗まれてしまうこともあります。盗難された自転車はパーツに分解されて中古品として売られたり、オークション流したりして現金化されます。

電動アシスト自転車は、一般的な自転車に比べて、まだ盗難は少ないようです。しかし、現在電動アシスト自転車は急速に普及しています。それに伴って盗む側の手口も進化してくると予想されますので、対策をとっておく必要があります。

カギをかける

警視庁のデータによると、東京都内の平成25年の自転車盗難のうち、59.5%が施錠をしない状態で被害にあっているそうです。約6割ととても大きな割合です。カギは必ずかけましょう。
管理人も、古い自転車だし、すぐに戻るので誰も盗まないだろうと思い、駅前のコンビニに鍵をかけずに停めていたところ、盗まれてしまったことがあります。時間にして5分くらいだったと思います。カギは必ず掛けたほうがいいです。
また、できれば複数個、目立つ位置にかけると有効です。時間や手間がかかると思わせるだけで、大幅に効果があります。
カギの掛け方や、カギの種類にも気を遣う効果があります。まず「アースロック」といって、自転車と何か動かない構造物と結ぶことです。ガードレールや電柱、歩道の手すりなど道路上にあるものに繋ぐと、厳密には道路を専有することになり道路交通法に違反します。できれば駐輪場や駐車場の手すりなどに結ぶといいでしょう。
カギの種類については、太くて目立つワイヤーロックやU字ロックを使用すると心理的にも物理的にも盗難の可能性を減らすことができます。

路上駐車は避け、管理された駐輪場に停める

特に夜間や長時間駐車する場合は、管理された駐輪場に停めることをおすすめします。駐輪場には管理人がいたり、防犯カメラがあったりと、人の目があるため盗難の可能性を低くすることができます。路上駐車の場合、カギをかけていても盗まれる場合があります。
自宅の場合は、室内や敷地の中に停めておくことをおすすめします。

バッテリーは外しておく

自宅に保管するときは、バッテリーを外しておくといいでしょう。電動アシスト自転車はバッテリーを盗まれるケースがあります。またバッテリーが付いていないと、電動アシスト自転車としての機能を果たさないので盗まれる可能性がかなり低くなります。

カバーをかぶせる

カバーを被せると、自転車が隠れるため盗まれる低くなります。特に高級自転車では、物色される可能性が低くなります。またカバーを外す手間があるため、盗難のハードルを上げることができます。

防犯用のアラームを取り付ける

自転車用の防犯アラームが販売されています。これは振動を検知するとアラームが大音量で流れるものです。ただ、うっかり触ったり、風で揺れたりする場合もあるので、数秒間の警告音が鳴って、それでも振動が続く場合は大音量のアラームがなるタイプが多いようです。Google等で「自転車 盗難防止 アラーム」などのキーワードで検索すると表示されます。盗難の多い地域では付けてみてもいいかもしれません。

ステッカーを貼る

「監視カメラ設置中」などのステッカーを貼ると多少効果があるかもしれません。実際に監視カメラがなくても、一定の効果はあるかもしれません。

防犯カメラを取り付ける

防犯カメラを取り付ければもちろん効果はありますが、最近ではダミーのカメラも販売されています。一定の効果が見込めます。

置き場所を変える

スポーツ車など高価な自転車は、毎日同じ場所に停めておくと、利用目的や転売目的として狙われる可能性が高くなります。そのような自転車は置き場所を変えて停めると、狙われにくくなります。

盗難保険に入る

多くの電動アシスト自転車は盗難保険を用意しています。これは購入後1年以内に盗難にあった場合、その数分の1の金額で新しい機種が購入できるというものです。メーカーごとに違いがあるので、別ページでまとめたいと思います(準備ができたらリンクを貼ります)

防犯登録をする

自転車の防犯登録は自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律(第十二条の三項)という法律によって義務化されています。しかし、登録していなかったとしても罰則はありません。自転車には1台ごとに車両番号があり、防犯登録をすると、コンピュータで管理されるので、瞬時に所有者がわかります。万が一盗難にあった際に見つかりやすくなりますので、必ず登録しておくべきです。
(別ページに詳細を記載する予定です。完成したらリンクを張ります。)